ウイルスや細菌に対する消毒液の選び方とアルコールに強いウイルスについて

2020年3月30日

コロナウイルスで疲れてきました。。

薬局に行っても、マスクもない、手ピカジェルもない、ノンアルコールのウェットティッシュだけが残っている、困った。

結局、テーブルやドアノブ、手指の消毒にしろ、除菌するなら何が良いのかわからなかったので調べてみました!

ウイルスや菌に効く殺菌・除菌成分一覧

一番わかりやすかったのは、健栄製薬株式会社の資料でした!

とにかくわかりやすいです!

上の青枠のものがウイルスや細菌、下の白枠のものが効果を発揮する成分と商品名です。

微生物の消毒薬抵抗性の強さ、および消毒薬の抗菌スペクトル

引用元:健栄製薬 | ウイルス|各種微生物に対する消毒薬の選び方
  • 過酢酸、グルタラール、フタラ―ル、次亜塩素酸ナトリウムなら細菌芽胞~一般細菌まで効果を発揮
  • ポビドンヨード、アルコールならウイルス~一般細菌まで効果を発揮
  • クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、両性界面活性剤なら一般細菌に効果を発揮

イソジン、消毒用エタノールは聞きなじみがありますが、残りはわからないものが多いです。

塩化ベンザルコニウム(オスバン)がウイルスに効果がないのはショックでした。

  • 以下のものがウイルスに対して有効な消毒薬
    • 高水準消毒薬(過酢酸、グルタラール、フタラール)
    • 中水準消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム、アルコール、ポビドンヨード)
  • または、ウイルスに対しては80℃・10分間などの熱(熱水や蒸気)も有効

イソジンって大事なんだなぁ。

私は今のところ、このイソジンが一番気に入っています。

また、もちろん「ウイルス」と一括りになっていますが、アルコールに強いウイルス、アルコールに弱いウイルスがいるので注意は必要です。

ウイルスごとにアルコールの強い弱いウイルスが存在する

ウイルスのアルコール抵抗性の強さについてもまとめてあったので、見るとこんな感じでした。

ウイルスのアルコール抵抗性の強さ

アルコールによるウイルスの消毒では、殺滅に要する時間がエンベロープ(外膜)の有無によって異なる6-8)
すなわち、エンベロープが無いノロウイルスやA型肝炎ウイルスなどでは、エンベロープを有するヘルペスウイルスやインフルエンザウイルスなどに比べて、より長時間のアルコールへの接触が必要になる。
たとえば、ノロウイルスの消毒では30秒間、A型肝炎ウイルスの消毒では1分間の接触が必要である。

引用元:健栄製薬 | ウイルス|各種微生物に対する消毒薬の選び方

消毒時間に応じて殺菌できるまでが異なり、ノロで30秒、A型肝炎で1分、アルコールの接触がいるそうです。

コロナウイルスがどのレベルにあたるのかはわかりませんが、アルコールを薄く伸ばすではなく、結構たっぷりめアルコールをつけないといけないと感じました!

混ぜると相乗効果が生まれる

粘膜への使用、細菌、真菌、ウイルスへの効果を表にまとめました。

成分粘膜への使用細菌真菌ウイルス
塩化ベンザルコニウム×
塩化ベンゼトニウム×
グルコン酸クロルヘキシジン××
塩酸アルキルジアミノエチルグリシン×
塩酸アルキルポリアミノエチルグリシン×
エタノール×
イソプロパノール×
イソプロパノール+エタノール×
クロルヘキシジン+エタノール×
塩化ベンザルコニウム+エタノール×
ヨードチンキ×
ポピドンヨード

※ 愛知県学校薬剤師会HP内 PDF参照

塩化ベンザルコニウムとエタノールを混ぜることで手指消毒液としては使えるようです。

何を除菌したいかで使う成分、商品は分けるようにしましょう!

以上、ウイルス細菌別消毒液の選び方、アルコールに強いウイルスについてでした!

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